オペレーターさんありがとう(2002/11/09)

 レイアウトで最後まで気になっていたことがありました。それはリビングと隣接する和室の開口が3尺しかないことです。ドア一枚分しかありません。なんとか1間とることはできないかと試行錯誤していました。ただPC版割の問題で、敷地内に大型クレーンが入らないため、通常よりPC版を小さくカットしなければならず、その点がどうしても開口を狭くせざるを得ない状況をつくっていました。仕方なく諦めていた頃です。
いよいよ、これから現場での工事が始まるという時期でした。敷地に地縄が張られ、現地で担当者の顔合わせとしたときです。当初と予定していた基礎工事の工法と図面が違うことに担当者が気がつきました。担当者が現地から設計と連絡を取って事情確認をしたのですが、やはり図面どおり施工する方法しかないとのことでした。基礎の工法が変わりますと、新たにクレーンの足場を組むための費用がかかります。最初はやられたと思いました。
しばらくどうしたものかと思っていたところ、担当者がこう切り出しました。現場に来ていたクレーンのオペレーターが、「この敷地なら大型のクレーンが使用できる」と言っています。そうなると大型のクレーンですと足場を組む必要が無く、さらにPC版を釣り上げる重量の制限も大きいので、通常のPC版割でいけます。つまり、悩んでいたPC版割問題が解消します。リビングと和室の開口を理想的な状況にすることができるんです。ありがとうオペレーターさん。