メンテナンスF(2005/04/16)

 
基礎補修C


 先日の2年点検で確認した基礎のヘアクラックの補修が行なわれました。今回は基礎が斜めになっている水切り部分からのヘアクラックを補修しました。この斜めに仕上げてある部分はパルコンにとって非常に大事な部分です。と言いますのも、雨が降った際に壁から雨が伝わって基礎まで来るのですが、この斜めの水切り部分にヘアクラックがあるとそこから水が浸入していきます。当然クラックが広がることがあれば、浸透範囲も大きくなりますので鉄筋にも悪影響を及ぼす可能性があります。一昔前のパルコンは、この基礎部分が斜めになておらず平らに仕上げてありましたので段差がある状態でした。そのため水切りがきれいになされず、そこに発生したクラックから水が浸透し、数十年後に基礎が爆裂した事例があります。

 今回の補修は一昨年行なったグラウトプラグを使った加圧式のエポキシ注入と同じ方式で行いました。最後に基礎と同じ色になるように配色したトップコートで仕上げました。これまで何度か発生したヘアクラックですが、最初に補修した部分など広がりがありませんので、ようやく落ち着いてきたという状態です。落ちついてきたからといってチェックを怠るわけにはいきませんので、引き続き様子は見ていこうと思います。
 パルコンの基礎は水切り部分、その他の工法は基礎の通気口部分がポイントですね。パルコンに限らず基礎状態は定期的に見ておいた方が良いようです。

 基礎やPC板などコンクリートについていえば、完璧を求めるなら浸透性の錆止め材を塗って、その上からエポキシ系の強化剤を塗りこみ、最後にスーパーコートなどの強化剤で表面を仕上げれば完璧なのですが、乾燥期間やコストがありますからいきなり完全な施工は厳しいようです。
 コンクリートの乾燥期間が10年程度と考えれば、ある程度の通気を確保しなければなりませんから最初に塗られるPC板の塗装が対応年数の短いリシン系もやむなしですね。乾燥期間後は弾性系のウレタンで仕上げれば対応年数もグ〜ンと伸びそうですね。

 今回の件でつくづく「コンクリートは生き物」なんだなぁと感じました。


シール剤で斜めにグラウトプラグを貼り付けます エポキシを注入し、加圧状態を保ちながら浸透させます



浸透後、プラグとシール剤を剥がして仕上げます 最後にトップコート塗りました。乾くと周りと近い色になるようです